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メンバーの自立育成を目指すエンパワメント

エンパワーメントとは、
「力を与える」という意味の「empower」から派生した言葉。

組織の構成員やチームのパフォーマンスを最大限に引き出すために、

現場の社員に権限を委譲してサポートしていくことである。

リーダーの裁量や判断をただメンバーに委ねるだけではなく、

メンバーが自分で判断・行動することで成長を促す支援活動を指す。

エンパワーメントのメリットは、以下の点である。

1.組織内の意思決定の迅速化

メンバーが自ら決めて行動することで、意思決定に至るまでの時間が短縮され、

組織としての機動力がアップして、顧客満足度向上につながる。

リーダーは、抱える業務が減ることで、

本来専念すべき業務に集中できるため、組織としての生産性も上がる。

2.メンバーの目的意識と責任感の喚起

リーダーの指示でやっていた上位の仕事を自分の裁量で進めることができれば、

メンバーの目的意識が高まり責任感を喚起することができるので、

モチベーションを高めることができる。

成功体験はメンバーに自信を与え、より高いレベルにチャレンジする精神を育む。

失敗しても、さらにレベルアップするために何が必要かを考えるきっかけになる。

3.メンバーの能力開発による組織力強化

挑戦的な仕事を任されたメンバーが、新たな困難に立ち向かい、

試行錯誤しながら課題を解決する場を提供することができる。

これによって、メンバーの能力が開発され、成長につなげることができる。

メンバー個々の能力が高まることで、

組織力強化に向けた人材の適正配置がしやすくなる。

一方で、デメリットもあります。

1.権限や責任がメンバーの力量と不一致

権限や責任が本人の力量に合わない場合、逆に委縮させてしまうことがある。

知識や経験不足のメンバーにとっては、権限を委ねられることはストレスになる。

その結果、かえってやる気を損ねてしまう人もいるかもしれない。

エンパワーメントを効果的なものにするには、

育成対象となるメンバーの力量をしっかり見極めるプロセスが必要なのである。

2.組織のビジョンやミッションとのズレ

エンパワーメントは、メンバー個々の意思決定による行動を推奨することである。

マニュアルで業務の詳細を規定すれば、一定の質とサービスを保つことができるはず。

メンバー個々に任せるとなると、基準や方向性にバラつきが生じてしまう。

安定したサービスを顧客に提供できなかった場合、クレームにつながることもありえる。

組織の目指す方向性とメンバーの行動にズレが生じる可能性もある。

リーダーが知らないことが出てきてしまうリスクもある。

そのため、目的や目標に対しては、

逸脱しないようにメンバー全員が理解して共有することが重要となる。

仕事に対する考え方やノウハウを共有する仕組みづくり、

個人の裁量で行動してもよい範囲の設定、

などが必要となる。

リーダーの皆さんは、できる限り大きなプールを想像してほしい。

メンバー全員が、「反対側のプールサイド」がゴールであることを共有する。

それぞれが好きなコースを選んで、得意な泳ぎ方でゴールを目指す。

歩いて行く人もいるかもしれない。

効率的にゴールに向かう方法を自分自身で見つけてもらうのである。

リーダーは、一人ひとりの意志を尊重し、力を信頼して前へ進むサポートをする。

リーダーはプール全体に注意を払って、

コースを外れそうな人がいたら、その人に伝える。

溺れそうな人がいたら、支援する。

早くゴールする人、なかなか進めない人、いろいろな人がいる。

でも大切なのは、皆がゴールに向かって進んでいることである。

メンバー間の比較よりも、一人ひとりが前に進んでいるかどうかに注目する。

メンバー全員が少しでも前に進んでいけば、チーム全体が前に進むのである。

プールの大きさも大切。

用意したプールが小さいと、泳げる距離も短くて、泳ぐ力が上達しない。

浅すぎると、泳ぐことすらできない。

意のままに泳げる大きなプールを用意できるようになるためには、

まずリーダー自身の幅や奥行を広げる必要がある。

言われたとおりに動いていれば大きな失敗をすることはないかもしれない。

でも、それでは人は成長しない。

エンパワーメントの最終的な目的は、

組織のパフォーマンスを最大限に高めることである。

権限を与えることはあくまで手段であり、それが目的ではない。

権限を与えたら終わりではなく、

権限を得たメンバーが自己成長し、
力を発揮できるようにサポートをしていくことが、不可欠である。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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