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問題を解決するための3つの要素


問題とは、「あるべき姿(目標)と現状とのギャップ」である。

今年度の売上目標10億円の会社が、
現時点で7億円しか達成できていない場合、
目標に対して、「3億円足らない」という状態であり、
そのギャップが問題ということになる。

でも、7億円達成した時点で、「10億円なんて無理だ」と考え、
3億円のギャップを埋めることをやめてしまったら、
それは問題ではなくなる。

さらに、もし今期の売上目標が10億円ではなく100億円だったら、
たぶん解決できず、問題とはいえない。

あまりにも高すぎる目標の場合も、問題ではなくなってしまう。

すなわち、問題とは、
あるべき姿と現状とのギャップであり、
解決する意思があり、解決可能なものなのである。

問題解決のためには、3つの要素が必要である。

1.ゼロベース思考

固定観念を持たないで、ゼロベースで物事を考える。

過去の成功体験や失敗体験を引きずらない思考であり、
常識にとらわれず、柔軟に考える姿勢である。

2.コミュニケーション力

社内外を問わず、人と人との意思疎通が必要である。

対面だけでなく、電話・メールによる人とのやりとりや、
感情や情報のやりとりである。

3.問題解決の手順

問題を特定してその発生原因を究明し解決策を練り上げる、
といった問題解決のための一連の手順である。

論理的に、問題、原因、解決策を整理するプロセスといえる。

問題というものは、
「解決しよう!」という意思がなければ、問題とはならない。

その上で、問題解決のために、
3つの要素で、正しい手順を踏んでいく必要がある。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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