エレベータトークとは、
限られた時間内で、いかに自分のアイデアを効果的に売り込むか、
を追求したショートプレゼンテーション・スキルである。
起業家が、投資家の勤務するオフィスで、
偶然を装って同じエレベーターに乗りこむ。
目的階につくまでの数十秒の間に、プレゼンテーションを敢行。
その企業家は、自らの事業内容の魅力で投資家を説得することに成功、
資金調達にこぎつけた…
というサクセスストーリーに由来している。
多忙な上司に対しては、
「1分だけ時間をください」というフレーズが有効である。
どんなに忙しい上司でも、「1分間だけ」と言われれば、
「じゃあ、聞こう」
という気になるものだ。
そのためには、伝えたい内容を事前にしっかり吟味し、
話の贅肉を削ぎ落としておかなければならない。
そんな話し方のスキルが、エレベータートークである。
想定しておく時間は、長くても1分。
だから、伝えたいことをすべて伝え、
相手に話の枝葉末節まで理解してもらうことは不可能である。
大切なのは、その短い時間だけで全部を語り尽くそうと考えず、
相手へのインパクトや興味を喚起することに集中することである。
1分間で伝えるのは、以下である。
1.報告の主旨(テーマ)
2.結論
3.結論に至った根拠
4.今後のアクション
相手が、うなずくだけでいいように準備しておくことがポイント。
エレベータトークを鍛える方法として、例えば、
電車の中吊り広告を見る。
そして、書かれた情報を自分なりに再整理する。
その広告の商品やサービスのセールスポイントを1分間で伝える。
そんな練習をするとよい。
顧客や上司に対して、1分間で簡潔に要点を伝えることは有効である。
ぜひ、エレベータトーク・スキルをマスターしよう。