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伝達力の本質を伝えるカーネギーの言葉

伝達力の本質を知るには、
デール・カーネギー著「人を動かす」で述べられている

「人に好かれる6つの方法」が有効である。

1.誠実な関心を寄せる

相手の関心を引こうとするより、自分が相手に関心を示す。

そうすれば、とても忙しい人でも注意を払ってくれるし、

時間も割いてくれて、協力もしてくれる。

2.笑顔を忘れない

笑顔は相手に安心感を与えることができる。

そして自然に人を引きつける効果を生むのである。

心理学者ウイリアム・ジェームズは、

「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるから楽しいのだ」

と言っている。

3.名前を覚える

自分の名前は、自分と他人とを区別するものであり、

自分の分身でもある。

人は自分の名前に大いに関心がある。

名前を呼ぶことは「相手の存在を認めている」というメッセージである。

4.聞き手にまわる

人は誰でも聞き手を欲しがっている。

話を聞いてあげるそれだけで、相手の満足度を高めることができる。

話し上手になるには、まず聞き上手になることである。

5.関心のありかを見抜く

相手の関心はどこにあるのかを見つける。

そして、相手自身のことや得意なことを話させるような話題をつくる。

そうすることで、相手が信頼をよせてくれる。

人は自分に関心を寄せてくれる人を信頼するのである。

6.心からほめる

人は誰でも周囲の人に認めてもらいたいと願っている。

相手から見返りを求めるのではなく、

ささいなことでも取り上げて、声に出してほめる。

そうすれば、相手は自分が重要な存在だと感じて信頼を得ることができる。

言葉で言うのは簡単だが、心からほめることはむずしいもの。

人の良い所を見つけてほめる習慣を少しずつ実践していきたい。

カーネギーの6つの項目を改めて見直してみることで、

伝達力の本質を知り、伝達力を高めるために役立つはずだ。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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